クリスマス前の9つの朝とは?


クリスマスの9日前から、カトリック教徒の為に小さな集会が夜通し密かに行われます。それはシンバン・ガビといいます。ウィキペディアによると、クリスマスが近づいた頃にキリスト教徒とアグリパイ教徒が、神聖なマリア聖母に敬意を表す為に開く信仰深い9日間の祭典です。シンバン・ガビとは「シンバ」と「ガビ」という2つのフィリピン語から作られた言葉で、シンバは“ミサ(感謝の典礼)”、ガビは“夜”という意味です。この二つの言葉から暗い夜に行われる集会の風景をイメージできると思います。

シンバン・ガビはたいてい12月16日~24日の早朝3時から5時までの時間帯にどこのカトリック教会でも行われています。シンバンガビの最終日であるクリスマスイヴは、さらに特別な日で、「マサ・デ・ガロ」と呼ばれてます。この言葉は雄鶏の集団を意味します。なんでこういう意味なの?と不思議に思いますか?由来としては、ニワトリの鳴き声というのは田舎の地方から明け方に聞こえるものです。この国が農業が盛んな国になって以来、ニワトリの鳴き声とは明け方に聞こえるのが当たり前と考えられる様になりました。このようにして、早朝から行われる祭典に「マサ・デ・ガロ」という名前が付けられました。

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この習慣はフィリピンがまだスペインの植民地だった1500年代初期までさかのぼります。シンバン・ガビの文化の起源としては、元々スペイン人が早朝におこなっていたお祈りや斉唱から始まっています。ここから現在の様な祭典が誕生し、多くの人が参加する様になりました。また現在では、家族や友達はキリスト様が帰って来るお祝いをする為に教会に集まります。この祭典はカトリック教徒の為の行事として、年に1度行われていたんですが、ついにはフィリピンの文化としてかなり際立った特徴を持ち、スペインとの文化共有のシンボルとしても知られる様になりました。

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また、数え切れない程の人々が早起きして、ミサに参加しようとします。そして彼らは希望、幸福感、その他あらゆるパワーを感じ取ろうとします。神様を信じる人々にとって、教会がいかに神聖なものとして扱われているかを感じ取れますよね!

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こんな小さな子どもでさえも、ミサに参加する為に朝早くに起きます。彼らはミサのパワーを感じ取る事が出来れるのであれば、早起きの辛さなんて気にしません。彼らは礼拝者の1人として参加している事を誇りに感じているのです。小さな子どもが早起きしてでも参加するのには少しワケがあって、もし9日間毎朝参加できれば、神様は自分の願いを叶えてくれるという言い伝えがあるからなのです!

スペイン人がフィリピンを支配していた何年も前、彼らはキリスト教を布教しに来ました。スペインから伝わった文化であるシンバンガビは、フィリピンに社会主義をもたらしました。

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祭典の後には、礼拝者は食べ歩きをして街を周ります。bibingka (パンケーキ)、suman(ちまき)、bungbong(蒸しパン)、ジンジャーティーとチョコレートの様なローカルの食べ物を教会の周辺で買い食いするのはフィリピンでは日常的な事として楽しまれています。

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フィリピンは世界中で、クリスマスシーズンが最も長い事で知られており、その期間は9月から1月の初旬までとかなり長いです。仕事の関係で海外で働いているフィリピン人もクリスマスと新年を家族と過ごす為に、わざわざ帰国してきます。“こんなに素晴らしいクリスマスシーズンは他の国にない”と彼らはよく言います。ですので、フィリピンを訪れた際はこの有名な文化“シンバン・ガビ”、ぜひ体験してみてください!
メリークリスマス…家族と幸せな時間を過ごしてください…

翻訳:Tommy
9日間も通う気力、ホントすごいですね…
雨が降っていてもお構いなしでやるらしいですよ!
早起きが苦手な私からしてみれば、もはやコレ、修行です…笑

 

 

クリスマス前の9つの朝とは?(What is it about “A NINE MORNINGS” before Christmas?-English)


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