フィリピン留学は、英語初心者の方にとても向いています。
オーストラリアやカナダへ語学留学に行く前に、フィリピン留学で基本を固めてから行ったほうがかなり効率が上がると思います。
ここで言う、「英語初心者」とは少なくとも義務教育で「My name is…」とか「三単現のS」とか習った気がするけど、その後ほとんど英語に触れることもなく、いざ「話せ」と言われても、「ムリ!」と思ってしまう方のことです。
最初に、ここだけは知ってほしいのですが、英語初心者といってもみなさん、英語を「知っている」んです。「え、ぜんぜんわからないんだけど・・」と仰る方も、たとえば「自動車は英語でなんといいますか?」ときかれたら、「カー(car)」だって答えられるのではないでしょうか? ではもし、「アラビア語で自動車はなんといいますか?」と質問されたらどうでしょう?
つまり、知識としての英語は、初心者の方であっても知っているんです。では、なぜ話せないのか? それは、今まで英語を使ったり聞いたりしてこなかったからです。簡単にいえば、英語が日常生活に特に必要なかったからです。
サッカーに例えると、さんざんサッカーの本を読んで、ルールや戦略に詳しくなり、プレステのサッカーゲームでワールドカップ並みの実力を得たけれども、今までサッカー自体はプレイしたこがない、ということです。
あるいは、音符の読み方やコード進行、バッハからボブ・マーリーまであらゆる音楽の勉強をし、レスポールからフライングブイまでなんでも知ってるけど、ギター自体は演奏したことがない、ということです。
その状態で、サッカーチームに入っても、とても困ったことになるでしょうし、バンドに入ってギターをやれと言われても、「ちょっと待って下さい!」といいたくなります。
英語もそんなところがあります。
白人の語学学校の先生が待ち構える教室に行き、見知らぬ人々と机を並べ、話したことはほとんどない英語でいきなり質問されたら、誰だってアップアップになるんじゃないでしょうか。人によっては、「恐怖心」すら感じてしまうかもしれません。
そこで奮起して、英単語を覚え、英語を聞き取れるようになるためにリスニング力を鍛え、せめて英語学校で授業について行けるくらいの英語力は自分で付けないとマズい、と思うわけです。
つまり、オーストラリアやカナダに英語留学をするにしても、その前提となる「英語に慣れている力」とでもいうべきものは、あったほうがスムーズなのです。
ここが、「初心者にはセブ島でのフィリピン留学が合っています」という理由です。
初心者にとっては、とにかくまず英語に対する「気後れ」や「恐怖心」をなくし、「慣れる」ことが肝心です。そうでないと、せっかく「実は」すでにもっている英語力すら、うまく生かし切れずに英語の勉強をすることになってしまうからです。
その「初心者なりの実力」を掘り起こすためには、マンツーマンレッスンがたくさんある環境で最初はやれたほうがいいと思います。マンツーマンだと、やさしいフィリピン人の先生と2人だけだし、間違っても大丈夫、という安心感があり、こうした「気後れ」や「恐怖心」を乗り越えやすいです。
また、「英語に慣れる」ことが時間的にもぐっと早まります。「話すこと」に対する自信もついてくるでしょう。
初心者の方にとっては、まずはフィリピン留学で、基本的な英語力を上げてから、カナダやオーストラリアに行った方が、時間的にも、精神的にも、金銭的にもずっと効率がいいと思います!